未来の空間に杭を打つ

つれずれなるままの日常と妄想

台風通過中に『マチネの終わりに』を読もう

 このお盆休み、どうやら台風がやってくるらしいですね。

 

せっかく出かける計画をしていたのに、残念!と言われる方に朗報です。

 

出かけられなくなったこの時間を使って本を読めばいいのです。集中して楽しめるし、台風の事なんか忘れて気楽でいられます。テレビの前で台風情報なんか見てるのは時間の無駄

 

それより本を読みましょう

 

でも、こんな時はとびきり面白い本じゃないと集中出来ないですよね

 

そんなわけで今日オススメしたいのは

 

『マチネの終わりに』平野啓一郎さん

 

それぞれが自立したしっかりとした大人のラブストーリーですが、甘々なストーリーを想像していたら、ちょっと違うなとなるかもしれません

 

2人の仕事、(プロのギタリストとジャーナリストですが)が中心の内容になっているので非常にグローバルな、あるいは内省的だったりもします

 

その仕事を中心にした内容だけでも充分に楽しめる作品です。ちょっと、上から目線ぽい発言ですが、非常に完成度の高い小説だと思います

 

この『マチネの終わりに』を読むだけで、平野啓一郎さんという作家さんの底力を感じてしまいました

 

そして、恋愛の話はあるページを境に全く違う方向に進みはじめます

 

そのページを読む時のドキドキといったら...

 

恋愛小説でドキドキしたのは、本当に久しぶりでした。ありそうな設定なのに、こんな内容の小説は読んだ事なかった

 

え?そうなの?と、心底驚かされました

 

平野啓一郎さんの手腕に感動さえ覚えました

 

大人の恋愛ストーリーだからこその選択に一緒に悩み、苦しい思いも持ちながら読み進めていきました

長い時間もがいてもいました

 

でも..,、いえ、この本の内容の話はここまでにしておきましょう

 

始めて読んだ時の感動を大切にしてほしいから...

 

とにかく、この本を読んでから私の中の平野啓一郎さんの株がががっと急上昇しました

 

長く好きな作家さんを押しのけて、ランキング5位になったというぐらい上がりました

 

『マチネの終わりに』は、私の好きな本のベスト3に入りました

 

それくらい感動を与えてくれた本でした

 

恋愛小説なのに......

 

大人になると恋愛小説なんかに揺らがないものなのです

 

ああ、恋愛ね、それはいいかなと思ったりするものですが、そんな考えを吹き飛ばしてくれた

 

『マチネの終わりに』

 

オススメです